2009年6月21日日曜日

レベルの低下

ちょっと久しぶり怒ってます。というか情けない。

何がかというと、一通のFAXが来ました。勝手に送ってくるFAXも迷惑なんですが、とりあえずとまりガーデン工房代表者宛でしたので目を通すことに。

全国No1ブランドガーデンエクステリア会社からのFAX。事業のご案内として色々書いてあったんです。
早い話ノウハウあげるから傘下のフランチャイズに入りませんかというものでした。

その中の謳い文句です。

「われわれが全国展開しているガーデンエクステリアブランド「OOOOO」は「カタログで庭を売る」という発想から事業をスタートしました。今までの外構事業の大きな問題点であった属人的な営業手法を改善し、センスや営業力のある営業マンでなくても、ガーデンエクステリア営業において、効果的に成果を出すことができるシステムを確立しました。」


これを読んだときなんだそりゃと。カタログで庭を売る?。センスいらない?。

庭じゃないでしょ。それは。


一番身近な自然として、日本はもとより世界中でその土地ならではの庭園文化が成熟してきたわけで、そこにはまずお手本となる自然があって、それを解釈し、庭という空間におとしこむ庭師や庭守、ガーデンデザイナーやガーデナー、ランドスケープアーキテクトなど独自の世界観を持つ人達がいたわけです。

現代でもそれは変わらないと信じています。本当の庭造りはそのような人たちによって今でも続き、時代に合わせてデザインし、心を込めて庭造り(外構も含む)をしているはずです。


少なくとも自分はそうありたいと思っています。


少し大きなエクステリア会社が広告を打ちまくって仕事をとるのは悪いことだとは思いません。お客様が庭や素敵な外構に関心を持たれる機会になり、ガーデニングの敷居を低くしてくれているからです。そこから自然や庭の楽しみに目が向く方もおられるでしょう。

ただ、「庭をカタログで売る」だけはやめてほしいです。そこまで文化程度を低くし、本来の自然や庭のある暮らしを低レベルにしてほしくない。どんな形でも自由ですが、せめてプライドは持って庭に向き合ってほしいです。

そこには空と太陽と風と水と緑を含めた豊かな自然と、何よりも庭を楽しむ人が必ずいるから。




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